言葉の掘り起こし [日記・雑感]
国重「本日は、国語学的な記事を載せよう」
保科「高暁さんは、シャベルとスコップとの違いを
ご存じでしょうか?」
国重「知ってるとも。深さで区別されてるんだろ?」
保科「いいえ、そうではございません」
国重「へ!?」
保科「シャベルはショベルカーのショベルと同じで、
底の深さに関係なく、大型の穴掘り道具を
指す言葉です」
国重「ほーお」
保科「一方、スコップとは英語のスクープに通ずる
オランダ語彙で、江戸期には既に使われて
いました」
国重「つまり?」
保科「当時から、小型の穴掘り道具はスコップと
呼ばれていたのです」
国重「じゃ当時、大型の穴掘り道具はどのように
呼ばれてたんだい?」
保科「その時分には、シャベルという言葉がまだ
伝わってございませんでしたから、大型の
穴掘り道具もスコップと呼んだようですね」
国重「なるほど」
保科「しかし、今は大きさや底の深さに関係なく、
取っ手が(荷重をかけやすいように)ロの
字の形をしたスコップをシャベルと呼ぶ、
というのが正しいのだそうで……」
国重「いやはや、調べりゃ調べるほど奥の深い
もんなんだなあ」
保科「本当にそうですね」
以上、言葉の掘り起こしでした。
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